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海外アーティスト

Emerging artists

2008年 6月 23(月曜日)

Kwon Kyung Yupさん

投稿者 mori in 海外アーティスト

今年3月にソウルで開催されたアジアの若手作家的を絞ったアートフェア "BlueDot Asia 2008"で紹介されていたのが韓国の作家、Kwon Kyung Yupさんです。2006年頃から本格的に作品を発表しはじめたばかりの超若手ですが、既に注目を集め、8月末に開催されるアートフェアKIAFにも出品が決まっているようです。

まず写真を撮影し、その後、写真をベースにスケッチし、最後に油彩で描く手法が採用されていて、写真の持つリアリティと虚構性の上に、作家の想像力が重ねられる結果、肖像画として奇妙なリアリティを持つ作品が生まれています。

包帯の間隙に描かれる少年や少女たちの無垢な眼は、過去に体験した、そして今でも時折甦るに違いないこころの痛みを無言で訴えているかのように鋭く、見る者を見返していますが、白の包帯はそんな彼らのこころの叫びを浄化し、癒す儀式のように見えます。だからこの作家にとって包帯は作品の中心的で、必然的な装置のように見えます。
また、この年若い作家が、マンガやアニメの平面的表現を十分に咀嚼し、我がものにしていることも見て取ることができ、作家がめざすリアリティとマンガ的手法の交錯も注目点です。

韓国の若手作家の活躍が目立ち始めている昨今ですが、この作家もその一人として今後の展開から目が離せなくなりそうです。
なお作品画像は作家の了解を得て掲載しています。


 "Tearful" 2007 100×72cm Oil on canvas


 "Haze" 2007 100×72cm Oil on canvas


 "Blurry" 2007 162.2×112cm Oil on canvas


 "Mist" 2007 90×72cm Oil on canvas


 "Larva" 2007 162.2×112cm Oil on canvas


 "Charon" 2007 162.2×130.3cm Oil on canvas


 "Bloodshot" 2007 162.2×130.3cm Oil on canvas

 

2007年 2月 16(金曜日)

Maya Hewitt さん

投稿者 mori in 海外アーティスト
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現在、大塚に新しくオープンしたギャラリーMISAKO & ROSENで個展を開催しているMaya Hewittさんの作品が際立って印象的です。
1981年生まれとありますからまだ25歳のイギリス女性ですが、人間(関係)の暗黒の部分を奔放な想像力で描き出していて惹きつけられます。人が人を食う極限的な状況を含め、人間の残酷な部分、過剰な愛の姿、多面的な欲望の形を物語的に構成しつつ、ドローイング的、ストリートアート的な手法で大胆に描いています。とてもこの年代の女性の手になる作品とは思えません。切断され、異質なものと接合された身体などどこかベーコンなどと共通する資質を感じます。キャラクター、ドローイング、ストリートアート、おぞましさ、物語性など現代のアートシーンでキーとなっている要素すべてが彼女の作品にはあるといっても過言ではありません。
今後大いに期待できる作家であり、新しい才能の誕生を喜びたいと思います。個展は3月11日まで開催されていますので、ぜひお出かけください。今回は平面作品ではなく、ギャラリー空間をすべて使うインスタレーションとして構成されていていますが、彼女の作品の魅力は十分伝わってきます。

作品画像引用:MISAKO &ROSEN websiteから

 
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